カニの種類,タラバガニ,ズワイガニ,ワタリガニ,毛蟹など食用15種!

2019年12月13日

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寒くなると、新聞・チラシの広告や近くのスーパーマーケットでもカニを目にするようになります。

その際によく見られるのがズワイガニ、タラバガニ、毛蟹ではないでしょうか。

確かにズワイガニ、タラバガニ、毛蟹は美味しいカニの代表格で認知度も高く、いつの頃からかお正月にはタマの贅沢にカニを食べる人が増えました。

ただし、その中でも高級なカニの代名詞になっているタラバガニは、実はカニの種類ではなく、ヤドカリの仲間になります。

そして、カニの種類ではないヤドカリの仲間でカニの名前が付いていて食用のカニとして流通しているカニは他にもあります。

日本には約1000種類のカニがいるそうですが、その中で食用にされるのは(ヤドカリの仲間も含め)ごく一部のカニです。

そして全国的にも知名度の高いカニがズワイガニ、タラバガニ、毛蟹などです。

また、時期的に話題になるセコガニ、紅ズワイガニなどや、地域で時期になると話題になるモクズガニ、クリガニなどもあります。

そんな日本で一般的に食べられるカニの種類など15種類について紹介してみたいと思います。

カニの種類、日本での食用の蟹は?

まずは、日本での食用のカニの種類についてです。

一般的といっても、地域的なものあって、あまり見られないカニもあります。

また、海外から輸入されているカニや缶詰でよく見られるカニも入っています。

★日本で一般的に食べられるカニの種類15種(一部珍しいカニも含む)

・タラバガニ
アブラガニ
・ズワイガニ
オオズワイガニ(バルダイ種)
・セコガニ
・紅ズワイガニ
・ワタリガニ(ガザミ)
・毛蟹
・クリガニ(トゲクリガニ)
・モクズガニ
・花咲ガニ
・タカアシガニ
・イバラガニ
・ノコギリガザミ(マングローブガニ)
・マルズワイガニ

これが食用のカニの種類になります。

この中で、モクズガニは河口または河口に近い海にも居ますが、モクズガニとサワガニは淡水のカニです。

その他にも何種類かあるようですが、地域限定のような感じで一般的とは言えません。

また、ズワイガニには、松葉ガニ、越前ガニなど産地によってブランド名があるものもあります。

セコガニも、地域によってコウバコガニ、セイコガニなどの別称があります。

タラバガニとアブラガニ!

ここでは、タラバガニとアブラガニについて紹介します。

はじめにも書いていますが、この種類はカニではなく、ヤドカリの仲間になります。

カニと違って足の本数も少なく、基本的にカニ味噌は食べません。

一般的には、新鮮な生のタラバガニは、茹でてすぐに食べるときにはカニ味噌も食べれるようですが、冷えると生臭く格段に美味しくなくなるようです。

そのため、一般に茹でて売られているタラバガニはカニ味噌を含む内臓を洗い流してから茹でられています。

もしも自宅で生のタラバガニを茹でて、すぐに食べない場合は、同じようにカニ味噌などの内臓は洗い流してから茹でることになります。

タラバガニはカニの中でも値段が高く、高級なカニの代名詞になっていますが、最近更に値段が上って来ているようです。

数年前の日本とロシアとの漁業協定(資源保護のための密漁・密輸防止協定)でロシアからのタラバガニがかなり減少しているからかもしれません。

タラバガニの名称は、鱈という魚と漁場が同じなので鱈場となったそうです。

タラバガニの産卵は4~6月頃に浅い場所で行い、数年すると水深数百mの深い場所に移動して行きますので、まだ幼いタラバガニは水深数十mの浅い場所に居るようです。

タラバガニは、日本海、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿岸、チリ、アルゼンチンに生息しています。

日本でオホーツク海でのタラバガニの漁は、資源保護のためメスのタラバガニを採ることは禁止されています。(輸入物はメスも有)

アブラガニについては、タラバガニと外見がソックリで非常に近い種類ですが、当初は値段が安目のアブラガニがタラバガニとして売られて問題になったことで知名度が上ったカニ(ヤドカリ)です。

見分け方は、アブラガニは青カニとも言われるように、生の状態では甲羅が青みがかって見えます。

その他、茹でられていても分る違いは、甲羅の真ん中部分のトゲが6つ並んでいるのがタラバガニ、4つと少ないのがアブラガニ、また甲羅全体的には(トゲトゲしている)タラバガニよりもアブラガニのトゲは明らかに少ないです。

脂がのった時期(旬)の新鮮なアブラガニは、新鮮なうちに食べれば、タラバガニに匹敵する程美味しいカニ(ヤドカリ)で、世界の中にはタラバガニよりもアブラガニを好む地域もあるほどです。

アブラガニは日本海、オホーツク海、ベーリング海に生息しているカニ(ヤドカリ)です。

値段的には、タラバガニよりもアブラガニはリーズナブルですが、タラバガニの流通量が減少して値段が上ってくると、代替品のアブラガニの値段も上ってくる可能性が有ります。

なお、タラバガニに近い種類(ヤドカリの仲間)としては、

・アブラガニ
・花咲ガニ
・イバラガニ

などがあります。

ズワイガニとオオズワイガニ!

ここでは、ズワイガニとオオズワイガニを紹介します。

一般的にカニといえばズワイガニ(本ズワイガニ)を思い浮かべる人が多いほどカニの種類の中でも認知度はダントツです。

ズワイガニはカニの種類の中でも非常に人気のあるカニで、シーズンになるとズワイガニ食べ放題などをメインにした宿泊、旅行、日帰りバス旅行などで賑わいます。

実はズワイガニには、いわゆるズワイガニ(本ズワイガニ)といわれるオピリオ種、そして大型のオオズワイガニといわれるバイダイ種があります。

ズワイガニ(オピリオ種)は、日本海(山口以北)、オホーツク海、カナダ(茨城以北から)の北太平洋、ベーリング海のタラバニよりも水深の深い深海(数百~千数百m)に生息するカニです。

このカニは、産地によってエチゼンガ二、マツバガニ、タイザガニ、カノウガニなどのブランド名をつけて売り出されています。

これとは違うオオズワイガニは、ロシア東岸に生息する大型のズワイガニです。

ズワイガニよりも身が大きいことと、甘みが強いのがオオズワイガニの特徴です。

最近では、これらの混血も見られるようになっているようです。

なお、甲羅に黒いツブツブが付いているズワイガニがありますが、これはカニビルの卵で、カニが脱皮してから期間が経っていることを意味しているので身が詰まっている良質なカニということになります。(脱皮したては身がスカスカ)

なお、ズワイガニに近い種類としては、

・オオズワイガニ
・紅ズワイガニ
・マルズワイガニ
・セコガニ(ズワイガニのメス)

などがあります。

セコガニはメスのカニのみ!

ここでは、セコガニを紹介します。

上でも書きましたが、セコガニはズワイガニのメスになります。

サイズはかなり小さく、オスの半分くらいで富山県以西でのセコガニ漁は11月上旬から翌年1月上旬までの短期間しか採ることができない規制が掛かっているカニです。

セコガニはそのサイズのこともあり値段は、1杯数百円~大きく身入りのいいものでも千円くらいとオスのズワイガニよりもかなりリーズナブルです。

身はオスよりもかなり少ないものの、殻の内側の内子、そして外側の外子を楽しむカニとして認知されています。

それは味付けされて瓶に詰められ珍味としても売られています。

セコガニも、地域によってコウバコガニ、セイコガニなどの別称があります。

3ヶ月の期間限定のカニなので、時期の間限定ではネット通販などでもよく見受けられるカニです。

紅ズワイガニ!

ここでは、紅ズワイガニを紹介します。

紅ズワイガニは、ズワイガニの仲間ですが、ズワイガニよりも更に深い水深の深海に生息するカニです。

紅ズワイガニは、一般的にズワイガニよりも身の詰まりが少なく柔らかいもののズワイガニよりも甘さが強いカニとして人気のあるカニです。

また、ズワイガニ(オス)よりも値段がリーズナブルなことでも人気のカニです。

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値段の安い紅ズワイガニではなく、シッカリ身の詰まったそれなりの値段の紅ズワイガニは、ズワイガニよりも人気が有ります。

紅ズワイガニは、日本海、北朝鮮、ロシアなどで獲られているカニですが、兵庫県の香住漁港では香住ガニとしてブランド化して売り出しています。

ワタリガニとガザミ!

ここでは、ワタリガニとガザミについて紹介します。

何種かあるガザミという種類のカニの中の一つで、ガザミの名称の前に何も言葉が着かないガザミといわれるカニがワタリガニになります。

本州~九州から台湾の比較的浅い水深数十mの内湾の海に生息するカニです。

甲羅はあまり硬くなく、縁にはギザギザがあり、一番後ろにある足は泳ぐ為に先が平たくなっていて、かなりの速さで海の中を泳ぎまわります。

日本ではかなり昔から食べられていたカニで、味も身もカニ味噌もズワイガニに近いといわれています。

地域によっては、同じく一番後ろ足で泳ぎ回るイシガニをワタリガニと呼んでいる地域もあります。

このワタリガニも、地域によって竹崎カニ、豊前本カニなどのブランドカニがあります。

このガザミの種類の中には、

・タイワンガザミ
・ジャノメガザミ
・イボガザミ

などがいます。

また、マングローブガニといわれるノコギリガザミも近くは無いものの同じ種類の仲間になります。

毛蟹とクリガニ!

ここでは、毛蟹とクリガニを紹介します。

毛蟹は、日本海沿岸、茨城県以北からアラスカ沿岸、太平洋北西部の水深数十m~数百mに生息するカニです。

毛蟹はクリガニの種類の中の一つのカニで、別称をオオクリガニといいます。

身は淡白でアッサリしていますが食べ飽きることが無く、カニ味噌といえば毛蟹が一番有名です。

クリガニについては、下が似の甲羅が円形(縦長円形)なのに対して、クリガニやトゲクリガニは潰れた菱型(左右に大きな突起がある)の甲羅になります。

どちらも甲羅に毛が生えています。

クリガニは、北海道東部からカルフォルニア沿岸、朝鮮半島東岸の毛蟹よりも浅い場所に生息しているカニです。

トゲクリガニは、北海道西岸から東京湾まで、陸奥湾に生息するかにです。

どちらも短い時期(旬)を逃すと身は柔らかく、身の詰まりも少ないものの、時期には毛蟹に匹敵する味のカニで、その時期には毛蟹ほどではないものの値段も高くなります。

花咲ガニやマングローブガニ、モクズガニなど々!

ここでは、花咲ガニやマングローブガニなど、その他数種類のカニを紹介します。

・花咲ガニ
花咲ガニは、タラバニに近い種類のカニ(ヤドカリ)です。
昆布を食べることから、別称コンブガニとも呼ばれます。
北海道納沙布岬~襟裳岬の太平洋側、根室半島のオホーツク海側、ベーリン
グ海、サハリン、千島列島の水深数十m~数百mに生息するカニです。
殻は硬くてトゲが多くあり剥き難いものの、脚の身は太く濃厚な甘さがあっ
て人気のカニです。

・ノコギリガザミ(マングローブガニ)
ノコギリガザミは日本、オーストラリア、ハワイ、アフリカ東海岸の熱帯
や亜熱帯の河口や汽水域に生息するガザミの中でも大型のカニです。
大きなものは2㌔にもなり、その鋏で挟む力は非常に強く危険なカニです。
マングローブの足元などに多く生息することからマングローブガニとも言わ
れます。
日本では、ドウマンガニ、甲丸、エガニなどとも言われる。
その身や内子の味も良く、大型の高級蟹の一種です。
日本には3種類のノコギリガザミがいますが、あまり差がないので同じ扱い
になっています。

・モクズガニ
上海カニで有名なモクズガニは淡水に生息するカニです。
上海カニはチュウゴクモクズガニといいます。
日本全国の川や河口にもモクズガニが居ます。
秋になると河口や河口付近の海で交尾をして産卵します。
甲羅は硬く、2本鋏の甲には黒い柔らかい毛が密集しています。
甲羅は硬いので剥き難いですが、身は甘みがあり、甘みのあるカニ味噌は
特に人気が有ります。
このカニは川魚同様に危ない寄生虫が寄生していることがあるので、良く
火を通したり、生で潰して調理する場合は、その体液にも注意が必要なの
で、外で調理するなど注意が必要です。
中国の上海カニで有名なのは江蘇省蘇州市の陽澄湖のカニです。

・タカアシガニ
タカアシガニは、かなり古い時代から居る種類の大型カニ(足を広げて3m
以上)です。
九州から岩手県の太平洋岸、東シナ海、駿河湾、土佐湾、台湾沖の水深数百m
に生息するカニです。
産卵するときは数十mの浅場に移動して産卵します。
あまり食用での流通は多くないですが、地域の名物料理として提供されて
いることがあります。
また、甲羅の剥製は装飾としても利用されることがあります。

・イバラガニ
イバラガニは、タラバニに近い種類のカニ(ヤドカリ)です。
甲羅や足には長いトゲがあり、足はズワイガニのように細いカニです。
房総半島、相模湾。駿河湾、紀伊水道、土佐湾、東シナ海の比較的深い数百m
に生息するカニです。
獲れる量が非常に少ないので珍しいカニですが、味は甘みがあり美味しい
カニですが、タラバガニ同様カニ味噌は食べません。

・イシガニ
イシガニは、硬い殻を持った小型ガザミのようなカニです。
一部の地域では、イシガニをワタリガニと呼んでいる地域もあります。
九州から北海道南側の日本海と太平洋、中国、韓国の汽水域で水深数十mの
浅い場所に生息するガザミの仲間のカニです。
ほとんど販売されていないので、自宅で消費されているカニです。
個人の釣りなどでも時期になると比較的簡単に釣れるカニです。

・マルズワイガニ
オオエンコガニの仲間で、アフリカオオエンコガニという名称ですが、よく
缶詰ではマルズワイガニという名称で売られています。
西太平洋の水深数百mに生息するカニで、西アフリカ、南アフリカで採られ
て、茹でられ冷凍されたものが缶詰に利用されています。
ズワイガニという名前が付いていますが、ズワイガニとは関係ない種類の
カニです。
身は甘み強く美味しいカニで、缶詰の他加工品としても使われています。

その他、自宅で消費していまう流通しないカニや養殖されているサワガニなど、珍しいカニですが食用のカニはまだあります。

まとめ

今回はカニの種類として食用の15種類のカニを紹介してみました。

代表的なズワイガニ、タラバガニ、毛蟹のほかに色々12種類のカニですが、「そういえば聞いたこと、見たことのあるカニだ!」という人も多いのではないでしょうか。

基本的にカニはどれも美味しくいただけるので、好きな人は多いですが、値段が高めなので、やはりたまの贅沢としてお正月に食べる機会が多いと思います。

また、カニのシーズンになると食べ放題付の旅館、日帰りバス旅行なども大変人気があるようです。

時期として重なるイチゴ狩りと合体した、「カニ食べ放題&イチゴ狩り日帰りバスツアー」というものも先日情報番組で紹介されていたのを見ていました。

カニ食べ放題だけでも嬉しいのに、今はその上を行く「カニ食べ放題+α」のツアーが人気のようです。

それもいいですが、とりあえずお正月にはカニの通販を利用して家族でカニを楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

ここでお勧めの通販店は紹介しませんが、通販ではガッカリのカニも可能性としてあるようですので、「楽天 カニ ランキング」などで人気と評判を確認しながらにしましょう。

カニは寒くなってくると、消費に活気が出てきますが、ほとんど冷凍品です。

本当の旬はいつ?

ということで、

次は、カニの旬を紹介してみたいと思います。

■当ブログの「お得な旅行サイト一覧」の「じゃらんnet」には、
じゃらんの蟹ツアー「阪急交通カニ旅行特集」もあり。

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