カニの旬,毛蟹,タラバガニ,ズワイガニなど15種他が美味しい時期は?
寒くなると、よく見られるようになるのがズワイガニ、タラバガニ、毛蟹などのカニです。
カニの産地で水揚げが増える旬の時期に直接出向いて食べる場合を除いては、その姿は冷凍されたものがほとんどです。
理由は進んだ冷凍技術にあるようです。
急速冷凍の場合は、身の中にできる氷の結晶が大きくなる前に冷凍が終わるので、身が傷つくことを最小限にできる技術です。
これを正しく解凍すると、カニの美味しい汁が身に留まって、美味しくいただけるのだそうです。
(正しい解凍の方法は、最後にお知らせします)
そのような冷凍技術の進歩によってカニを採ってすぐに茹で上げ、急速冷凍することで、産地から離れた場所へ輸送しても美味しさと鮮度が保たれるそうです。
また、生きたままで何日も経過すると身が細っていくということもあるようです。
それではカニが美味しい旬の時期というのはいつになるのでしょうか。
そんな日本で一般的に食べられるカニの種類など15種類他について紹介してみたいと思います。
一部輸入カニや缶詰用のカニは産地(生息地)は分るものの旬が不明なカニもあります。
また、生息地については前回のカニの種類よりも少し詳しくのせている場合もあります。
カニの旬、一番美味しい時期はいつ?
カニの旬について紹介します。
一般的にはカニの旬というと、一番美味しい時期ということになると思います。
しかし、カニの場合は、
・メスの内子や外子の時期
・身の甘さが増すものの身入りが良くない時期
・身が詰まった身入りの良い時期
・一番美味しいものの漁獲量が激減する時期(高騰)
・一番漁獲量が増える時期(手頃な値段)
・広い地域で採れる場合は時期がずれる
など色々な目的に添った旬というのがあります。
それらを踏まえて次の章からは、下のカニについての旬を紹介していきたいと思います。
・毛蟹
・クリガニ
・タラバガニ
・花咲ガニ
・アブラガニ
・イバラガニ
・ズワイガニ
・セコガニ
・オオズワイガニ
・紅ズワイガニ
・ワタリガニ(ガザミ)
・タイワンガザミ(上海ガニ)
・ノコギリガザミ(マングローブガニ)
・モクズガニ
・タカアシガニ
・イシガニ
・マルズワイガニ
なお、一部のカニについてほぼ輸入品の場合や缶詰材料のカニなど旬が分からないものもあります。
毛蟹とクリガニの旬
ここでは、毛蟹の旬とクリガニの旬などを紹介します。
毛蟹の生息地は、日本海沿岸、茨城県以北からアラスカ沿岸、太平洋北西部です。
毛蟹の漁期は、オホーツク海は春(3月~7月頃)、噴火湾は夏、釧路・根室は秋、日高・十勝は冬になります。
毛蟹の旬は年2回、春(身入りは良くないが甘い若ガニ)、秋(身入りの良い堅カニ)です。
クリガニの生息地は、北海道東部からカルフォルニア沿岸、朝鮮半島東岸です。
トゲクリガニの生息地は、北海道西岸から東京湾、陸奥湾、サハリン、オホーツク海、アラスカ沿岸です。
クリガニ、トゲクリガニの旬は、春(4月下旬~5月下旬頃)です。
タラバガニと似た種類の旬!
ここでは、タラバガニの旬と似た種類のカニの旬について紹介します。
タラバガニの生息地は、日本海、オホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿岸、チリ、アルゼンチンです。
タラバガニの漁期は、北海道が1月~5月と6月~10月で、日本で流通するタラバガニの90%のロシアでは年中、アラスカは冬のみです。
タラバガニの旬は年2回、春(身が甘さを増す)、秋~冬(身入りの良い堅カニ)ですが、日本とロシアでの旬は春~夏と言われています。
アブラガニの生息地は、日本海、オホーツク海、ベーリング海です。
アブラガニの旬は、冬~春です。
花咲ガニの生息地は、北海道納沙布岬~襟裳岬の太平洋側、根室半島のオホーツク海側、ベーリング海、サハリン、千島列島です。
花咲ガニの漁期は、釧路で3~7月、根室で7~9月頃になります。
花咲ガニの旬は、夏から秋になりますが、メスの内子・外子が目的の場合は春になります。
イバラガニの生息地は、房総半島、相模湾。駿河湾、紀伊水道、土佐湾、東シナ海です。
イバラガニの旬は、12月~3月になります。
ズワイガニと似た種類の旬!
ここでは、ズワイガニの旬と似た種類のカニの旬について紹介します。
ズワイガニの生息地は、北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、太平洋沿岸からベーリング海、南米のチリ沿岸。オホーツク海から日本海、太平洋側では犬吠埼以北です。
ズワイガニの漁期は、新潟以北漁期10~5月、富山以西漁期11~3月です。
ズワイガニの旬は、日本では11月~3月、オホーツク海では4~5月と言われています。
オオズワイガニの生息地は、北海噴火湾・北見沖、ベーリング海、カナダの太平洋側、カムチャッカ半島東側、アラスカ半島になります。
オオズワイガニの旬は、ほとんど輸入物で分りません。
セコガニの生息地は、オホーツク海から日本海、太平洋側では犬吠埼以北、北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、太平洋沿岸からベーリング海、南米のチリ沿岸です。
セコガニの漁期は、新潟以北では10~5月、富山以西では11~12月末頃です。(富山以西のメスガニの漁期が資源保護のため短縮されています)
セコガニの旬は、秋から冬になります。
紅ズワイガニの生息地は、茨城県以北太平洋側、日本海、ロシア、アラスカです。
紅ズワイガニの漁期は、境漁港では6~8月以外の月です。
紅ズワイガニの旬は、秋から冬あたりになります。
ワタリガニと似た種類の旬!
ここでは、ワタリガニの旬と似た種類のカニの旬について紹介します。
ワタリガニの生息地は、本州~九州から台湾です。
ワタリガニの旬は、太平洋では秋から冬、日本海では冬から春と言われています。
メスの旬は、冬から春で、内子が目的の場合は、4~5月頃です。
オスの旬は、7~10月頃です。
タイワンガザミの生息地は、相模湾以南の太平洋側、山形県以南の日本海、琉球列島。中国、韓国、台湾、インド西太平洋です。
タイワンガザミの旬は、身入りや内子も含めて、秋から冬です。
ノコギリガザミ(マングローブガニ)の生息地は、日本、オーストラリア、ハワイ、アフリカ東海岸の熱帯や亜熱帯の河口や汽水域です。
ノコギリガザミ(マングローブガニ)の旬は、夏から秋です。
メスの旬は冬で、オスの旬は夏から秋とも言われます。
モクズガニなどの旬!
ここでは、モクズガニなどその他のカニの旬について紹介します。
モクズガニの生息地は、日本では全国の川や河口、中国、ロシア沿海州、サハリン、朝鮮半島東岸、台湾です。
モクズガニの旬は、夏から初冬です。
上海ガニは、チュウゴクモクズガニで、中国南北沿岸、朝鮮半島の湖沼、河川、汽水域に生息しています。
タカアシガニの生息地は、九州から岩手県の太平洋岸、東シナ海、駿河湾、土佐湾、台湾沖です。
タカアシガニの旬は、秋から冬になります。
イシガニの生息地は、九州から北海道南側の日本海と太平洋、中国、韓国の汽水域です。
イシガニの旬は、秋から春になります。
マルズワイガニの生息地は、西大西洋で西アフリカ、南アフリカで採取されています。
マルズワイガニの旬は、海外輸入で缶詰の材料として使われるので分りません。
まとめ
今回はカニの旬として15種類のカニの美味しい時期を紹介してみました。
上でも紹介しましたが、カニの場合は、
・メスの内子や外子の時期
・身の甘さが増すものの身入りが良くない時期
・身が詰まった身入りの良い時期
・一番美味しいものの漁獲量が激減する時期(高騰)
・一番漁獲量が増える時期(手頃な値段)
・広い地域で採れる場合は時期がずれる
など色々な目的に添った旬というのがありますので、目的にあった旬に併せる必要があります。
そのようなことも念頭に置きならが、カニの旬を満喫してみましょう。
最後になりますが、冷凍ガニの解凍について紹介します。
★茹で冷凍カニの正しい解凍とは!
冷凍庫から、冷蔵庫へ移して、12時間~24時間くらいかけてジックリゆっく
り解凍することです。
【解凍時間の目安】
タラバ系は約18(カット)~24時間(姿)、ズワイ系は約12(カット)~18
時間(姿)、毛蟹系は約24時間
冷凍カニをキッチンペーパーで包んで、ビニール袋にいれて冷蔵庫へ。
姿カニ(毛蟹、ズワイなどタラバ系以外)は甲羅を下にして冷蔵庫へ。
(カニ味噌流出防止、タラバは味噌を抜いて茹でられています)
カニの乾燥を防ぐ(保護)ために表面に氷が付けられていますので、それが
溶けた袋の中の水は捨てましょう。
なお業者により保護の氷の厚さが違いますので、頃合をみて8割程度の解凍
が理想的な食べ始め状態のようです。
禁忌:冷凍カニを急速解凍するとカニ汁が流出して身がパサ付きますので
禁忌です。
調理に使う場合も、半分くらいの時間解凍処理して(周りに付けている
氷を除いて)から調理に使います。
注意:冷凍カニの周りに付けてある氷の膜の厚さで解凍時間が変わりますの
で途中で確認しましょう。
生のカニの解凍は、調理直前にビニール袋に入れて袋に流水(水とカニ
身の接触を防ぐ)して半解凍状態にして調理します。
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