十五夜のお供え物は何?ススキの意味は?月見団子って?
十五夜にお供え物をしていますか?
十五夜は、秋の収穫に感謝して祝う古くからの日本の習慣です。
それと併せて、一年で一番美しいと伝えられてきた 中秋の名月 を鑑賞して楽しむ習慣でもあります。
今年は、十五夜に ススキ と お月見団子 をお供えして、日々の食べ物に感謝しながら 中秋の名月 を観て楽しんでみませんか。
十五夜のお供え物は?
十五夜のお供え物は、今は「花瓶にススキ」と「お皿に団子」です。
お団子は、だんご粉で自分でも簡単に作れます
そのほかに、ススキと一緒に「ナデシコ」や「ハギ」「キキョウ」「フジバカマ」などの秋の草花を一緒に花瓶にさしたりします。
十五夜は、月の神様の「月読神(ツクヨミノカミ)」に対する秋の収穫への感謝(祭)の意味合いが強いので、「里芋」「サツマイモ」「枝豆」「栗」「ぶどう」「りんご」「キウイ」など、秋に収穫される野菜や果物を、お団子と共にお供えします。
もちろん「ススキ」と「お団子」だけでも大丈夫ですが、後でみんなで食べますので、秋の収穫物と思われる芋類、豆類、果物などを一緒にお供えして、感謝しながらみんなで食べて楽しみましょう。
ちなみに、この後に十三夜(旧暦9/13)というのも行いますが、このときも十五夜と同じ秋の収穫への感謝と十五夜の月に次いで美しいとと伝えられる十三夜のお月見をします。
基本的には十五夜と同じようなお供え物でいいですが、
正式には、収穫時期に併せて十五夜は「芋名月」ともいい「ススキとお団子、里芋などのイモ類」、十三夜は「栗名月」「豆名月」ともいい「ススキ(or稲穂)とお団子、栗・豆類」をお供えします。
十五夜のススキの意味は?
十五夜のススキの意味についてです。
十五夜は秋の収穫への感謝ということで、秋の収穫の代表といえば?
そうです・・・主食のお米です。
ですが、この時期稲刈りが済んでいないということで、稲穂の代用として似ているススキを使うというのが一つの理由です。(稲穂があれば稲穂を使う地域もあります)
そして更に、ススキは切り口が鋭いということで、魔除けの意味合いがあり、十五夜で使ったススキを軒下につるして魔除けとする地域もあります。
ススキについては特に本数は関係ないとされていますが、ススキだけでなく秋の草花(ナデシコやハギ、キキョウ、フジバカマなど)を一緒に花瓶に挿すと華やいだ感じがしていいですよ。
十五夜の月見団子って?
十五夜の月見団子のことです。
十五夜の月見団子については、米を捧げる意味合いで米粉やもち米粉を使って満月に似せたお団子を作って、ピラミッド状に積み上げます。
■2017.10さつまいもあん入り♪うさぎのお月見団子
月見団子に使う粉は、だんご粉(米粉ともち米粉のミックス)に、水の替わりに絹ごし豆腐(粉と同量)を使って混ぜてこねると後で硬くなりません。
■豆腐入り柔らか♪「豆腐の月見団子」(白&オレンジ二色)
だんご粉と絹ごし豆腐でこねたら、下の数に分けて、満月の形に丸めてお湯で煮ます。(浮き上がってから2~3分)
煮えたら皿にあげて、風を当てて冷まして出来上がり、食べるときには、あんこ、黒蜜、きな粉、みたらしタレ、ゴマ砂糖、砂糖しょう油などで食べてください。
■2017.9関西風お月見団子(こし餡巻き団子)の作り方
十五夜のお月見団子は、正式には三方に白紙をしいてその上に積み上げますが、普通のお皿に白紙をしいてそれに積み上げましょう。
十五夜のお月見団子は、地域によって異なりますが数が決っています。
十五夜、十三夜ともに、うるう年は13個、普通の年は12個
または、十五夜に15個、十三夜に13個という地域もあります。
積み上げ方は、
15個:1段目は3個×3個で9個、2段目は2個×2個で4個、3段目は縦に前後に各1の2個(前後ろから見て、横に2つ並べない)
13個:1段目は3個×3個で9個、2段目は2個×2個で4個
12個:1段目は3個×3個で9個、2段目は3個
のようにします。
■一般的なお月見団子の作り方と積み方
まとめ
十五夜は、秋の収穫に感謝しながらお月様を鑑賞する日本のすばらしい習慣です。(古くは中国からの伝来ですが)
食(収穫物)に感謝しながら、美しいお月様を鑑賞するという、古くからの日本の習慣を楽しんでみませんか?
そのあとは、お供え物を食べるという楽しみもあります。
なお、お月見団子を食べるときには、あんこ、黒蜜、きな粉、みたらしタレ、ゴマ砂糖、砂糖しょう油などを、掛けたり付けたりして食べてください。
ネットで「団子 レシピ」(cookpad)で色々なタレの作り方も確認できます。
最後に、硬くなってしまった団子を復活させるには、
① 蒸す
② 電子レンジでチン
③ フライパンで焼く
などがありますが、一番理想的なのが「水分が戻る蒸す方法」だそうです。
電子レンジは、暖めすぎると ドロドロ・熱すぎ になるので、時間を加減しながらチンすれば簡単に美味しく食べることができるとのこと。
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