ひな祭りの菱餅の由来は?色の順番や、作り方、食べ方も紹介!

2020年1月13日

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今回は、ひな祭りの菱餅についての紹介になります。

ひな祭りといえば、「菱餅」、「白酒(甘酒)」、「ひなあられ」、「はまぐりの汁物」、「ちらし寿司」などが定番の食べ物や飲み物です。

その中からひな祭りの定番中の定番、菱餅について色々紹介したいと思います。

ひな祭りに菱餅を飾っているのをよく見ますが、

「なぜ?」 とか

「なぜ3色?」

「飾った後のあれ、どうやって食べるの?」 とか

「菱餅を自分で作ってみたいけど・・・」

などの疑問に簡単に答えてみたいと思います。

ひな祭りといえば菱餅ですが由来は?

ひな祭りというとひな人形を飾って、それに菱餅をお供えします。

「この菱餅ってどういう由来があるの?」

ひな祭りは古来中国での上巳のお祓い(節句)が日本に伝わったものと前回紹介しましたが、菱餅も古来中国でその節句で食べられていた母子草の草もちが日本に伝わったもので、桃の節句(上巳の節句:ひな祭り)の古くからの行事食になります。

古くはひし形ではなく、普通のお餅で「母子草、粉、蜜」を練り合わせて食べることで、病気などの厄を祓い母子が健康に暮らせるようにとの願いをこめていたとのことです。

母子草といえば、日本の春の七草の一つで、1月7日に無病息災を願って母子草を含む七つの野草を七草粥として食べられていますので、今でも厄払い的な意味合いがあります。
(正月料理で疲れた胃をいたわるという健康面の意味合いもあるそうです)

それが日本では母子をついてもちにするというのを嫌がられ邪気を祓うとされるヨモギを使った餅となり、江戸時代には1色加わり2色の菱形になり、明治時代に更に1色加わり今の3色の菱餅になりました。

時代の変遷はあるにせよ、厄を祓い健康に暮らせるようにとの願いが菱餅にはあります。

実は、ひな祭りの菱餅の色や形には、いくつかの由来があります。

色については、次の章で紹介しますが形の由来は、

・菱という水草は強い繁殖力があることで子孫繁栄と長寿を願った説。
・古くから足利家で食された正月の菱型紅白餅と宮中の草もちとが合体された説。
・正月に宮中で食される菱花びら餅が元説。

などの説があります。

なお、変わったものとして、
・菱型ではなく三角の形の餅を使う地域もあります。
・宮中を始まりとする、餅を引きちぎって窪みに餡を付けた簡単にできる「あやこ餅」という餅を使う地域もあります。

ひな祭りの菱餅の色の順番は?

ひな祭りの菱餅の色は、初めは蓬餅の緑色から、江戸時代に菱の実を入れた白色が加わり2色を何段かに重ねたものに、そして、明治時代にクチナシの実を入れた赤色が加わり3色になっていきました。

そして、それぞれの色には次のような願い(由来)が込められています。
・赤または桃色:魔除けの赤色、クチナシの実の解毒作用、桃の花のイメージ。
・白色:菱の実の子孫繁栄、長寿、清浄で純白。
・緑色:蓬の厄除け、健康と新緑の芽吹き。

また、菱餅の色の順番にも次のような意味合いがあります。
・上から「赤(桃)色、白色、緑色」:白色を雪とみなして、雪の下に新芽が出、桃の花が咲いている情景。
・上から「赤(桃)色、緑色、白色」:同じく白色を雪とみなして、雪の中から新芽が出て、桃の花が咲いている情景。

ということで、「赤(桃)色」「白色」「緑色」の3色は、ひな祭りの色としても浸透しています。

ひな祭りの菱餅の作り方、超簡単編!

多くのお店で売られている菱餅ですが、ひな祭りの菱餅を自分で作りたい人には、売られている餅を使った簡単に作れる菱餅の作り方を紹介します。

基本的には、お店で売られている切り餅に色付けして、重ねて菱形に整形するというものです。

★切り餅は、3色分各100グラム程度
★水を少々
★赤の食紅
★緑の食紅または青きな粉
★まぶす片栗粉

★型は牛乳やジュースなどの紙パックを3個(紙パックは高さ1~2cmにして3個分にカット)

・お餅を1色分づつ、水に浸して電子レンジOKの器に入れて1分弱チンする。
・お餅が柔らかくなったら赤(桃)色と緑色に着色するため食紅または青きな粉を足して、片栗粉をしいた皿に移して混ぜて色を均等にします。(熱いのでヘラなどで)
・整形は、カットした紙パックに片栗粉をまぶして(バットなど)平らな部分に置いて下にも片栗粉を敷いて、各1色づつのお餅を入れてシッカリ詰めて上を平らにならします。
その後、3つを順番の色に重ねて硬くなるまで待ち、紙パックからはずして縁を切り落としてキレイな菱型にします。
・飾る場合は、片栗粉を払い落としましょう。

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市販の菱餅は、味付けしていないものも多いですが、味を付ける場合は、
★塩を少々だけ  または
★塩を少々と砂糖をお好みで各大匙1程度
を電子レンジでチンする前にいれておきましょう。

しかし、次で紹介するように後で色々な食べ方をする場合は、味を付けない方が色々なバリエーションで楽しめます。
■電子レンジで、簡単 菱餅ういろう

ひな祭りの菱餅の食べ方どうする?

ひな祭りの菱餅の食べ方を聞かれて、即答できる人は少ないのではないでしょうか?

ひな人形と一緒に飾っているのは、だれでも知っていますが!

基本的には、切り餅と一緒ですので、同じように食べるのが正解だそうです。

ただし、菱型の角をちぎって円くしながら食べると、角を立てずに円く暮らせるといわれています。

普通の切り餅と一緒ですので、基本的には焼いたり、煮たり、電子レンジでチンして食べることになります。

味付けについて、いくつか紹介したいと思いますが、ネットのレシピサイトでお餅のレシピが色々ありますので、「お餅 レシピ」で検索してみてください。

★菱餅で超簡単ぜんざい
ゆであずき缶200g、水100~150cc、菱餅、塩ひとつまみ

耐熱容器に、「あずき缶中身」「水」、「塩」、「一口大にカットした菱餅」を入れて、2~3分電子レンジでチンしましょう。

器に移して完成です。
電子レンジではなく、鍋で「あずき缶中身」「水」、「塩」を弱火で5分程度煮て、カットして焼いた菱餅を入れてもできます。

★菱餅で超簡単牛乳or豆乳おしるこ
ゆであずき缶200g、牛乳または豆乳200ml、菱餅

「あずき缶中身」、「牛乳または豆乳」を鍋に入れて暖める。

お椀に一口大にカットして焼いた菱餅を入れて鍋の中身をかけたら完成です。

★菱餅で簡単1口きな粉餅
きな粉大さじ3、砂糖大さじ1程度、塩一つまみ、水適量、菱餅

一口大にカットした菱餅を耐熱容器に入れて、浸る程度に水を入れて2分弱チン。
別の容器に、「きな粉」「砂糖」「塩」を混ぜておき、柔らかくなった菱餅にまぶして完成です。

★菱餅で簡単ゴマ餅
黒すりゴマ大さじ2、砂糖大さじ1、醤油大さじ1、お湯大さじ2、菱餅

耐熱容器に、「黒すりゴマ」「砂糖」「醤油」「お湯」を入れて混ぜます。
菱餅を適度な大きさにカットして、焼いたら混ぜておいたタレに絡めて完成です。

★その他、お餅ピザ、肉巻きお餅、みたらしお餅、餅入り巾着(油揚げ)などなどレシピサイトには、お餅の簡単レシピがたくさん有るので参考にしましょう。

または、焼いた菱餅は、納豆、大根おろし、砂糖しょう油を付けたり、お雑煮などにもできますので色々試してみてください。

まとめ

ひな祭りの菱餅とは、3色の色にもそれぞれ理由があり、親が子に対して、厄を祓い健康に暮らせるようにとの願いがこめられています。

しかし、菱餅の代わりになるものも地域によってはありますので、その場合はその地域の習慣に従うのが正しい選択となります。

食べ方も普通のお餅と同じように食べることが出来ますので、色々工夫しておいしくいただきましょう。

こんなのも、
■子供も大好き:菱餅カラーの三色プリン

■マシュマロで簡単:いちご&カステラ&抹茶の ひなまつりムース

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