ひな祭りでの桃の花の由来は?菜の花は?わけぎはなぜ?

2020年1月12日

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今まで、ひな祭りに関するものを色々紹介してきましたが、今回はまだ紹介していないものがありましたので、それを紹介してみたいと思います。

今回は、ひな祭りに関係する下の3つの紹介です。

「桃の花」

「菜の花」

「わけぎ」

ひな祭りとどのような関係にあるのか、その由来などを紹介してみたいと思います

ひな祭りでの桃の花の由来!

それでは、ひな祭りでの桃の花の由来から紹介してみたいと思います。

以前にも紹介したことがありますが、ひな祭りの元になった古代中国の上巳の節句は桃の節句ともいわれていました。

それは、陰暦3月3日ころ、ちょうどきれいに桃の花が咲く時期だということです。

それだけではありません。

古代中国では、桃の花はきれいなだけではなく、長寿の力と邪気を祓う力があると信じられ、桃の花がたくさん流れている川の水を飲んで三百歳まで生きたという伝説まであります。

ひな祭りの定番といわれる白酒は、実は桃花酒のことで、江戸時代白酒が大流行するまでは、日本でも桃花酒が飲まれていました。

実際、桃の花(中国では満開花、日本では半開花)は「白桃花」という漢方として利尿剤や下剤として、また、むくみや便秘、生理不順など女性に多い症状にも使用されるそうです。

また、桃の種も「桃仁」という漢方で、痛みと炎症を抑えて血のめぐりを改善するといわれ、便秘、頭痛、肩こり、生理不順、生理痛、更年期障害など、これも女性に多い症状に使用されるそうです。

そして、桃の葉もあせもなどの肌関係に民間薬として利用されてきたとのことです。

ひな祭りでの菜の花の由来!

桃の花はある程度ひな祭りとの関係がありましたが、菜の花はどんな由来があるのでしょう。

「一つ目」は、春を感じさせる季節の花ということで、桃の花と一緒に飾ることがあります。

色合いも春を感じさせる暖かな明るい色をしていますので、一緒に飾ると華やかさが増します。

今は、こちらの意味合いで料理や飾りに使われることが多いのではないでしょうか。

「二つ目」は、菜の花の種からは菜種油をとりますが、それが神仏に供えるお灯明として、亡くした幼い子供を偲んで菜の花をささげるといわれています。

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実際、今お灯明はロウソクですが、古くは火皿という皿に持った油の芯に灯していたそうで、使用した油は菜種油が多かったそうです。

ひな祭りでのわけぎの由来!

さて、それではひな祭りでのわけぎの由来とは何なんでしょう。

わけぎというのは、ネギと分けつ系タマネギの自然交配種とのことです。

かなり古くから日本に入って来ていましたが、冬の野菜として知られるようになったのは江戸時代で冬葱と言われていたようです。

「一つ目」は、わけぎの根元が株別れして増えて群生状態になることから子孫繁栄という意味合いで、縁起物としてひな祭りにぬた(酢味噌和え)という料理で食べる地域があります。

「二つ目」は、わけぎの元のネギが、そのにおいの強さから古い時代より邪気を祓うと信じられ、わけぎもにおいは控え目ながら、香味野菜として使われることが多く、ネギ同様に邪気を祓うと信じられひな祭りに食べる地域があります。

■簡単わけぎのぬたレシピ
わけぎ、辛子酢味噌(白みそ、酢、みりん(砂糖)、からし)

・わけぎを4~5cmくらいに切って、お湯でサッと茹でる。
・辛子酢味噌をと混ぜて完成。

茹でた海老やイカ・タコ・貝類、焼いた油揚げ、竹輪、キュウリ、タケノコなど、単品または組み合わせて混ぜると更に美味しくなります。

辛子酢味噌味のわけぎは、ちらし寿司の副菜としても合うのではないでしょうか。

まとめ

ひな祭りで使われる、桃の花、菜の花、わけぎについてその由来を紹介してきました。

桃の花と菜の花は飾りに、菜の花とわけぎはひな祭りの料理の副菜として、・・・

こんなものも、

これらも使って楽しいひな祭りをお過ごしください。

ちなみに、今桃の花は、実のつく桃の花よりも、園芸品種で花観賞用のハナモモ(実は食べれない)を飾ることが多いです。

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