ひな祭りの白酒の由来は?甘酒とちがうの?桃花酒ってなに?

2020年1月13日

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今回は、「白酒(甘酒)」について紹介したいと思います。

ひな祭りといえば、

「菱餅」
「ひなあられ」
「はまぐりの汁物」
「白酒(甘酒)」
「ちらし寿司」   などが定番ですね。

「菱餅」から「はまぐり」までは前に紹介しましたので、早速、ひな祭りで定番の白酒について紹介していきます。

ひな祭りでの飲み物として「白酒」は、菱餅などとともに定番中の定番です。

でも なぜひな祭りに「白酒なの」? とか

「ひな祭りは、甘酒ですよね?」 とか

「ひな祭りの桃花酒ってなに?」

などの疑問に簡単に答えてみたいと思います。

ひな祭りの白酒の由来!

ひな祭りの定番、白酒を甘酒と勘違いしている人も少なくないようですが、

・白酒はアルコール10%程度の大人が飲むお酒で、
・甘酒はアルコール1%未満ですので、

全く違うものです。(製造方法も全く違います)

では、ひな祭りに白酒が定番という由来はなぜなんでしょう!

実は、ひな祭りに白酒を飲む由来には、いくつかの説があります。

【中国からの伝来が起源説】
中国で桃花酒という桃の香りのお酒があります。

桃は邪気を祓うといわれ、また、ももとせ(百歳)まで生きるという不老長寿の意味合いもあります。

これを上巳の節句(陰暦3月3日)に飲んでいたものが、日本に伝わったというものです。

白酒は、江戸時代に製造されて人気が出たことで、それまで日本でも飲まれていた桃花酒から白酒に替わったといわれています。

【伝承としての白酒】
昔、大蛇をお腹に宿した女性が、3月3日に白酒を飲んだら、お腹の大蛇を流産させることが出来たという言い伝えで、悪いものを出す邪気を祓う意味で3月3日に白酒を飲むようにになったというものです。

ひな祭りは上巳の節句で、元は穢れを流して邪気を祓う中国の行事が伝わったもので、白酒は同じように邪気を祓う厄払い的な存在とされているとのことです。

それでは白酒についていくつかの別の質問に答えてみたいと思います。

★昔からの本格的な白酒、今でも飲める?
今でも少ないですが江戸の昔からの製造方法で白酒を造っているところがありますが、売り出すとする売り切れてしまうそうです。
「かなり超甘い(シロップ原液以上)」「本格的な味」などの感想です。
ブログ更新日の2020.1.13現在、下のヤフー店にありました。
店の説明では「白酒は、酒類リキュールとなり、アルコール分を含んでおりますので、お子様に与える場合は、牛乳やお水で割り、薄めたものを極少量お飲み下さい。」とあります。
豊島屋本店公式サイト

豊島屋本店ヤフー白酒販売ページ

★白酒を自分で作れる?
白酒は、アルコール度10%前後で、甘みが強く、酒税法上ではリキュール(酒類)に該当します。

日本では酒類製造免許がないとアルコール分を1%以上含む酒類の製造はできません。

酒税法で原則禁止されているので、違反すると罰せられてしまいますので止めましょう。(甘酒は清涼飲料水なので大丈夫)

★子供でも飲める白酒はある?
今のところ、ひな祭り用の子供用ノンアルコール白酒は少ないながらあるようです。

「お子様白酒」や「子供用白酒」で検索してみてください。

しかし、種類が少ないのでひな祭りには甘酒も飲まれますので、子供には甘酒(アルコール1%未満で清涼飲料水です)のほうがいいかもしれません。

ひな祭りは甘酒でしょ?

ひな祭りには甘酒も飲まれています。

今、白酒が少ないこともあるかもしれませんが、白酒はアルコール10%前後のお酒で大人の飲み物です。

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女子の節句のひな祭りに、子供でも飲める白酒に似たアルコール1%未満の甘酒を準備したといわれています。

また、白酒は手間のかかるもので酒蔵で造られるものですが、甘酒は1晩で簡単に誰でも作れるので「一夜酒」といわれて一般に広まったのが理由ともいわれています。

それに、甘酒は飲む点滴といわれるほど、栄養成分が優れていることもあり、また、近年甘酒の成分(ビタミン、必須アミノ酸、米麹、食物繊維、ブドウ糖など)の美容効果が注目されていますので、女の子の節句には適しているのではないでしょうか。

甘酒を作る方法は、「ご飯+米麹」または「酒粕」を使う2種類ありますが、酒粕にはアルコールが残っているのでお酒の弱い人や子供には気をつける必要があります。
酒粕での甘酒でアルコールが気になるようなら、一度沸騰させてアルコールを飛ばすことで、対応できるようです。

【家でも作れる甘酒の作り方】
★ご飯と米麹で作る甘酒
お粥200g、米麹200g、保温ポット、温度計
この作り方でのアルコールは、原則1%未満になります。
・ご飯と水を鍋に入れてお粥を作ります。
・お粥を60度程度まで冷まして、米麹を砕いて混ぜます。
・保温ポットへ入れて8~10時間で完成。(時間を長めにすると甘くなる)
・保存は冷蔵庫へ、中期保存は鍋で沸騰させて冷ましてから冷蔵庫へ。

★酒粕で作る甘酒
酒粕150g、お湯700cc程度、砂糖150g、塩少々
この作り方では、酒粕のアルコール分が若干残るので、アルコールを飛ばすには沸点までゆっくり加熱します。(アルコールは1%未満に)ただし、熱に弱い有効成分もあるので、理想はそのまま飲むのがいいようです。
・鍋に酒粕をちぎって入れてひたひた程度にお湯を入れてふやかすため放置。
・少し柔らかくなったら、ハンドミキサーなどで塊をなくするように溶かす。
・残りのお湯をと砂糖を入れて、かき混ぜながら煮る。
・煮立ったら塩少々入れて完成。

しょうが汁を入れたり、牛乳と割っても美味しくいただけますので試してみてください。

ひな祭りで桃花酒ってなに?

ひな祭りに桃花酒というのを聞いた事がありますか?

今ではほとんど聞きませんが、ひな祭り自体中国の上巳の節句が伝来したもので、桃花酒も中国で上巳の節句に飲まれていたものが、日本に伝来したものです。

江戸時代に、白酒がある酒蔵で製造されるようになるまで、ひな祭りには桃花酒が飲まれていたということです。

中国での桃花酒とは、元のお酒に桃の花を漬けて(浸して)香りと成分を添加した薬酒です。
*韓国にも、果実酒の中の加香酒(カヒンジュ)という香りを移した酒の一種として桃花酒(トウンフアジュ)があるようです。

前にも紹介しましたが、桃は邪気を払い不老長寿の木と言われていましたので、中国で穢れを祓う上巳の節句に飲まれていたものが日本に伝来したものです。

まとめ

今回は、ひな祭りでの白酒について色々紹介してみました。

白酒は、元々が桃花酒で、その理由は邪気を祓い健やか(不老長寿)に暮らせることを祈って、穢れを祓う上巳の節句に飲んでいたものでした。

しかし、桃花酒は江戸時代に、以前から飲まれていた白酒にとって替わられましたが、白酒も邪気を祓うという伝承があるようです。

白酒(子供専用白酒除く)や酒粕の甘酒にはアルコール分を含みます。

子供と一緒に楽しむには、麹ベースの甘酒か子供専用の甘酒、もしくは本格甘酒や酒粕ベースの甘酒は、アルコールを飛ばして楽しみましょう。(大人はそのままでも車の運転が無ければ大丈分)

しかし、今年はお子さんと一緒に楽しめて体にも美容にもいい甘酒を、家で作ってひな祭りを祝ってみませんか?

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