ひな祭りの意味は?節句、歌、飾り、月遅れ、旧暦など!

2020年1月13日

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3月3日といえば、ひな祭りですね。

女の子のお祭りとして知られるひな祭りですが、その意味や由来については知らないことも・・・

そんな、ひな祭りの意味など。

今回は節句としてのひな祭りや、ひなまつりの歌、ひな飾りなどについて簡単に紹介したいと思います。

それから、ひな人形は終わったら早く仕舞わないとお嫁にいき遅れるというのを聞いた事がある人も少なくないのではないでしょうか。

でも、4月にひな祭りを行う地域もあります。

本当は、いつ仕舞ったらいいの?

などについても紹介してみたいと思います。
(ここで紹介した内容は、一般的なもので各地域の習慣で、内容や日にちが異なる場合があります)

ひな祭りの意味と節句!

もともとひな祭りは、紙などの人形(ひとがた)に、その人の邪気を移して川に流して病気や災いなどから守ってもらうことが始まりなのでお祓いの意味合いがあります。

その元になっているのが中国の節句の中の3月3日「上巳の節句」といわれています。

古来中国では3月上旬(後に3月3日に定められた)の巳の日に水辺の水で穢れを祓ったり宴も催す習慣があり、それが日本に伝わり日本の貴族社会に定着したものです。

ひな祭りは、日本でも「上巳の節句」といい、5つある節句の中の一つとされていますが、その元となる行事は男女、年齢関係なく行っていました。

江戸時代に節句を5つ制定(人日=七草、上巳=桃、端午=菖蒲、七夕、重陽=菊)されたときに、男の子が端午の節句、女の子が上巳(桃の)節句となったことで以降そのようになったものです。

桃の節句とは、中国でこの時期(旧暦3月3日)桃の花が咲くことでこのような呼び方をする場合もあります。

節句というのは、中国から伝わった季節の節目の年中行事で、季節の変わり目に邪気を祓い災いを防ぐというものです。

それが日本に伝わり、日本の宮中の「雛あそび」という小さな女の子の人形遊びと合体して、今のひな祭りの原型ができたものとされています。

しばらくの間は、「流し雛」という人型を川に流して穢れを祓う形が続いていましたが、江戸時代に人形が豪華になり、更に武家の嫁入り道具の一つとされたこともあり色々豪華な飾りも出来てきて、川に流さず飾って鑑賞するようになったとのことです。

厄を祓うために人形を川に流すことは無くなりましたが、ひな人形に災いを(一生)身代わりしてもらうというお祓いの意味合いは変わっていません。

ひな祭りの意味でも歌は!

ひな祭りの歌というと、「灯りをつけましょ、ぼんぼりに~」から始まる歌が最も広まっているのではないでしょうか。

この歌は、サトウハチロウー作詞の童謡で昭和10年に娘にひな人形を買ってあげたときに作詞したものとされています。

この歌の歌詞にある「お嫁にいらした姉様」という歌詞を「お嫁に来た義姉」と誤解されて人もいるようです。

これは「この家から嫁いだ姉」のことで、少女がひな飾りの官女の人形をみながら、嫁いだ実姉のことを思っているということになります。

これにはもう一ついわれていることがあって、サトウハチロウーの姉が結婚が決っていたにもかかわらず嫁ぐ前に若くして病気で無くなったのを思って作ったものではないかということです。

お祝いの歌にしては、物悲しい感じの曲なのはそのせいなのでしょうか?

実はそのほかに、いくつもひな祭りの歌が作られています。
(童謡)
ひなまつり(作詞:海野厚)
ひなまつり(作詞:斉木秀男)
ひなまつり(作詞:水谷まさる)
ひなまつりの歌(作詞:与田準一)
おひなまつり(作詞:斎藤信夫)
雛祭り(作詞:林柳波)
雛祭の宵(作詞:不明)
(文部省唱歌)
雛祭(作詞:不明)
ひなまつり(作詞:林柳波)  等々

ひな祭りの意味での飾りって?

ひな祭りの飾りの意味については、先ほど災いを身代わりしてもらうという説明をしました。

江戸時代以降に川に流さなくなったことで、一生災いを身代わりしてもらうという解釈に変わっています。

そのため、流し雛は別ですが女の子1人についてひな人形1セット(男雛、女雛)が基本で、結婚した場合も持っていって一生様々な災いから守ってもらうという考えになります。
(本来はこのような意味合いですが、最近は住宅事情などもあり譲ったり贈ったり、大きなひな飾りなど結婚を期に処分することも珍しくないようです)

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江戸時代に大名や公家から広まった、飾る形のひな飾りは、女の子が生まれたときに母方(妻)の実家からお祝いとして贈られるのが一般化していきました。
(最近は、値段のこともあり両家折半なども珍しくありませんし、簡単なひな飾りやキャラクターひな飾りなど自分たちで準備する人も少なくないようです)

もしも、ひな飾りを頂いたなら、基本的にお返しはいらないようですが、ひな飾りと子供とを一緒に撮った記念写真をお礼状とともにお返しすると喜ばれるようです。
(もし、食事会などされるなら、お礼に招待するなども・・・)

なお、ひな飾りは飾りっぱなしでは無く、ひな祭りが終わったら、お天気のいい日に早めに仕舞いましょう。

仕舞うのが遅れると婚期が遅れるといわれるは、躾的な意味合いのようです。

お天気の悪い日に仕舞うと、カビてしまうことがあるそうですので、ひな祭りの翌日にこだわる必要はなく、終わった後なるべく早いお天気のいい日に仕舞いましょう。

それから、ひな人形を処分する場合についてですが、捨てたりするのではなく、神社の「(ひな)人形供養」(供養料数千円など必要)で処分してもらうのが正しい処分方法になります。

ひな祭りの月遅れ、旧暦とは?

ひな祭りは各地域の習慣で、内容や行う日にちが異なることが少なくありません。

しかし、ひな祭りが節句と関係して昔から行われてきたということは、基本的には新暦ではなく旧暦の3月3日が本来のひな祭りになります。

桃の花が咲く頃ということで「桃の節句」ともいわれますが、それも旧暦3月3日なら丁度の日程で、新暦では桃の花は少し早いのではないでしょうか。

旧暦3月3日というと、新暦では2016年は4月9日、2017年は3月30日、2018年は4月18日になり、毎年日にちは変わってしまいます。

そのようなことから、本来の(目的の)日に近づけるために旧暦に近い確定した日として、新暦4月3日の1か月遅れ(月遅れ)の日程で、ひな祭りを行う地域もあります。

今はさほど旧暦にこだわらず日にちの確定した新暦3月3日に、ひな祭りを行う人が多いと思いますが、「本当はいつひな祭りを行えばいい?」となると、その地域で行われている日程(習慣)に合わせるのが正解です。

これに関係して、いつ仕舞ったらしいの?
については、新暦3月3日に行った場合は翌日以降早めのお天気のいい日ですが、遅くとも旧暦の3月3日ひな祭り終了までに仕舞うのがいいようです。

旧暦で行った場合は、仕舞った後カビないように梅雨が近づく前に、終わったら早めに、お天気のいい日に仕舞うのがいいとのことです。

ただし、飾る期間(仕舞う日)も各地域の習慣で異なる場合がありますので、異なる場合はその地域の習慣に従うのが正解と考えた方がいいと思います。

まとめ

ひな祭りは、ひな人形を飾り、白酒・菱餅・桃の花などを供えて、厄を祓い女の子の健やかな成長を祈るお祭りです。

その起源は、古来中国の陰暦3月の上巳のお祓い(節句)と日本の宮中の小さな子供たちの「雛あそび」でした。

日本では明治時代に旧暦から新暦に改められ、5つの節句というのも廃止されてしまいましたが、今でもその一部は生活に定着している行事です。

その一つが、ひな祭りですから、その意味も考えながら後世に伝えたいと感じます。

一つの例としての「我が家のひな飾り」





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